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第97話:=四魔帝外伝=《神に仕えし者の章・始まりの序曲J暗黒魔界》

作:邪神王ウロボロス


-From 96-



そこには赤い空が広がっていた。

異形の生物?のような物が徘徊している。

どうやらここは魔界の一つであるらしぃ。

だが、最下層ではないようだ。

まだまだ上層部で、ほんの入り口付近でしかない場所とも思える。

空の色、辺りの景色、全ての風景が異質にも思えるが、何ら人間世界と変わらない。

そして、静寂が広がっている。

っが突然、その静寂が崩されるが如く大空に大きな穴がぽっかりと大きな口を開いたのであった。

その中から一つの人影が大地に降り立つと穴は再び何も無かったかのように閉じていった。

クルト「ここが暗黒魔界とかいう場所かぁ。」

どうやら、それは闇の者として蘇ったクルトであった。

クルトは辺りを見回していた。

クルト「ふっ、人間界とたいして変わらぬように思えるが。」

クルトは辺りを見回しながら歩きだした。


ザッ

ザッ

ザッ


しばらく歩いていると遠くのほうに大きな居城が見えてきた。

居城はいびつな形をしている。

クルト「あそこに行けば邪神王の所在がわかるかもしれないな。」

クルトは城の方向へと歩きはじめた。


ザッ

ザッ

ザッ


しばらく、歩いていると、城の門が現れた。

その門は頑丈にできているようである。

門には番はいないようだ。

だが、城の中からは物凄い闇の波動をクルトは感じていた。

クルト「この波動は?・・・人間であれば異常な魔力だが、邪神王に比べるとダニ以下だな。」

クルトは呪文を唱え始めた。

クルト「・・ぶつぶつ・・・くだらん。」

クルトは呪文を唱えるのを突然止めた。

そして、何を考えたのかクルトは門を睨んだ。

門がクルトの目から発せられた闇波動により木っ端微塵に砕け散ったのであった。

もはや、クルトには魔法など使わなくても充分に門を破壊できる力があった。

そして、クルトは中へと足を進めた。

中に入るとそこには黒い鎧が並んで置かれていた。

クルト「悪趣味だな。」

鎧が突然動き出してクルトに襲いかかってきた。

ガシャッ!!

ガシャガシャッ!!

クルト「そう来るだろうと思ってた、が無駄だ。」

ガシャッ!!

ババンッ!!

クルトの波動に触れた瞬間に鎧達は粉々に粉砕したのであった。

そして、クルトは再び前へと足を進めたのであった。

しばらく進むと階段が現れた。

その階段はどこまでも上へと続いているようであった。

クルト「めんどうだな・・」

クルトは階段を登った。

どこまでも上へと続く階段。

しばらく登り続けていると、大きな扉が目の前に現れた。

どうやら、階段の終わりのようである。

クルト「鍵でも閉まっているのかな?」

クルトは扉の前にたっている。

腕が無いクルトである、手で開ける事はできない。

だが、クルトの念のような力を込めると軽く扉は開いたのであった。

扉が開くとクルトは足を中へと進めたのであった。

中は大きな広間となっていた。

そして、その奥の方には玉座が見えている。

玉座には誰かが座っている。

クルトはそれを確認すると、その玉座の方へと足を進めた。

クルト「・・(ここは門番や衛兵が全然見あたらなかったな、あの玉座に座る奴はよほど孤独が好きなようだな・・)」

クルトは玉座の前に到着していた。

玉座に座る者「何か用かね?・・・・ちょうど良かった。」

玉座に腰掛ける者はクルトへ話しかけた。

クルト「最下層へ向かうには何処へ行けば良いのか、お前知ってるか?」

玉座に座る者「ちょうど、喉が渇いていた所だ。」

玉座に座る者は微笑みを浮かべている。

クルト「吸血魔族というわけか。」

玉座に座る者「吸血魔族?そのような下等な扱いをされたのは初めてだ、人間界には長生種なる種族がいる。私はその産みの親とでも言っておこう。」

ながながと喋る奴であった。

クルトは新しい体を得て以来、気が短くなっていた。

クルト「つまらん・・・」

クルトの身体から凄まじい闇オーラが噴出した。

玉座に座る者「さて、えっ?・・・・・貴様!、・・まさか!?・・それほどの力を!?・・」

クルトの凄まじい波動に玉座に座る者もさすがに驚愕した。

そのときであった。

何処からとも無く、一人の男がそこにいた。

謎の男「新魔帝に即位したクルト様ですね、そのような下種な輩を相手にするのは勿体無いお力、私に免じて見逃してあげてはもらいませぬか?」

玉座に座る者「何!?・・魔帝!!、」

玉座に座る者もその男の方へと顔を向けた。

謎の男「いえいえ、恐れ多いお言葉、テオ・テスカトル公爵殿、私は魔帝ではありませんよ、この私は、魔帝のゼラヒム様の配下、そして、108の魔狼星の孤狼フェンリルでございます。魔帝であらせられるのは、そこにおわすクルト様でございます。」

テオ「なんと!!、魔狼星に魔帝・・何故、このような暗黒魔界の辺境の地にいるというのだ。」

テオは生唾を飲みこんだ。

テオ「・・・(ゴクンッ)」

フェンリル「さすがにこの地であればテオ・テスカトル公爵殿、貴方も魔王の端くれとして存在できる場所。貴方にとっては安住の地、平穏を乱してすまなかったですね。」

暗黒魔界、上層部とはいえ、平穏?この男の軽く馳せる言葉からテオは恐怖した。

テオ「・・・(ゴクンッ)」

テオの身体の表面からは脂汗が滲み出している。

クルト「貴様も邪神王の部下か?」

クルトはフェンリルに問いかけた。

フェンリル「フッ・・」

フェンリルは軽く笑みをふきこぼした。

フェンリル「とんでもございません、私はゼラヒム様の配下であるだけの存在、邪神王ウロボロス様の部下ではありません、しかし、邪神王ことウロボロス様が人間世界に恐怖を撒くとの事で、それに関与するのは邪神王直属配下のゼラヒム様、そして、ゼラヒム様は我が主である、私はそれに従う、それだけです。そして、どうやら、新しい魔帝が即位されたとのことで、時を急ぐので迎えに行けとの命を受けてここに来たまでであります。」

クルト「おい、フェンリル、お前も話が長い。。。。」

クルトは痺れを切らしていた。

フェンリル「テオ・テスカトル公爵殿、運が良かったですね、死ぬとこでしたよ(微笑」

テオは何も言えない。

テオ「・・(どうでも良いが、早く何処かへ行ってくれ・・)」

クルト「迎えに来たのなら、早く案内しろ。」

フェンリル「それでは行きましょう。私の側へ来てください。(クルト、新しい魔帝とは言うもの、まだ人の心の匂いがしますね。)」

クルトはフェンリルの言うとおりに従い側に行った。

フェンリルはそれを確認すると、クルトとフェンリルはその場からスッっと消えた。

再び広間は静寂に包まれた静けさが漂っていた。

テオ「・・・行ったか・・」




-To ドルフ軍夕闇計〜壱章〜-

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