作:ラグさん
ラグーン:くっ、ふざけた真似を・・・
ニルスまで操りやがって・・・
ラグーン達は苦戦していた。
相手が操られているのを承知の戦いだから、相手をぶった斬る事も出来ず、たった一つ出来ることは、守ることのみであった
ラグーン:糞が・・・
みゃあ♪もかなり苦戦していた、彼女の打撃魔法を使ってなんとか敵を殺さずに、逃げる様な形で彼女自身を守っていた・・・
みゃあ♪:このままでは突破口は開けません!
ラグーン:もう牙を剥くしかないんじゃないのか・・・?
みゃあ♪:ダメです!彼らは全てアマツキに操られているだけです!
彼らを斬る事だけはダメです!
ラグーン:それじゃあどうしろっていうんだ・・・
みゃあ♪:全ての人間がアマツキに操られていることを頭に入れて置いてください!彼女を斬れば彼らの暴走は止まるはずです!
私が打撃魔法であなたから村人を遠ざけてる間に、アマツキを攻撃してください!
傷一つでも付けられれば彼らを操る力は失われるでしょう・・・
ラグーン:そうだな、やるか・・・
そう言って、ラグーンは桜卍刀を構え、一直線にアマツキへと突っ込んでいく…
それと同時に、みゃあ♪が彼女の全ての魔力を打撃魔法に集中させ、ラグーンに近づく敵を次々と吹き飛ばす・・・
ラグーン:卍解!真・卍斬刀よ、悪を、切り裂け――――
桜卍刀がただならぬオーラを発して形を変えていく。普通の人間には扱えないような、力―――
ラグーン:うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!
誰も、誰もがアマツキはやられたと思った、ただし、真実は違った。
ラグーン:な、何・・・・・・
アマツキは、一人の村人を盾にして、自分の命を守ったのだ。
ラグーン:おのれ・・・
アマツキ:あなたは甘いんです、ラグーン。そのような力任せの作戦などで私を殺す事は出来ませんよ・・・
こちらには何人もの人質がいるようなものなんですよ、ラグーン。そう簡単に私までたどり着けるとは思わないで下さい・・・
此処まで近づけばこうなるんですよ・・・クラングル!
彼女が呪文を唱えると、謎の手が突然宙から姿を現し、ラグーンの首をわし掴んでラグーンを絞め殺そうとした
ラグーン:くそ・・・・・・何も出来ねぇ・・・
みゃあ♪;ラグーンさん!諦めないで下さい!あなたが諦めたら・・・皆終わりです!
ラグーン:・・・そうだな、しかし、こいつすげぇキツク・・・くわぁ!!!
謎の手はラグーンを一層厳しく絞めつける。ラグーンは一言も放つことが出来ない
みゃあ♪:クロー!
みゃあ♪が呪文を唱え、謎の鋭い爪の様なものが謎の手を切り裂く
ラグーンは謎の手から開放された
ラグーン:つ、強い・・・ありがとう
みゃあ♪:いえいえ♪
長い夜は、まだ始まったばかりだった・・・・・・・
キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━キタ━━━━━(゜
ラグーン:くぅ・・・
あれから何十分かは経っている、別に最新兵器を多用した巨大な戦争な分けでも無いのに、かなり長い時間が経っていた・・・
何人かの村人を切り裂いた、ほとんどの村人は傷だらけだが、死んでいない。
彼らは包丁、ナイフからくわなどを手に持ち、単純にラグーンとみゃあ♪に突っ込んでゆく。
ラグーンとみゃあ♪は、殺傷をせずに、殴ったり蹴ったり弱魔法などを多用してなんとか逃げ切っていた。
そのとき、ラグーンはあることを思い出した、思い出したくも無かったことだが・・・
10年前、まだ俺たち四人兄弟が由緒正しきジーフ家の魔法使いの卵だったころ…
バルガス:ラグーン!飯はまだかよ!
ラグーン:聞いてきます・・・俺が作ってるわけじゃないのに・・・
バルガス:五月蝿い!まだなら黙って作って来い!
ラグーン:はいはい・・・(厳しい兄貴だな・・・)
こういってラグーンは大広間を抜けてキッチンへと向かう。この魔法学校は世界有数の広さと称えられていた・・・
ラグーン:あのぉ〜?
コック:はい?ラグーン・ダ・ジーフ様?
ラグーン:夕飯はまだですか?
コック:まだ少しかかると思います、もう少しお待ちください・・・
ラグーン:分かりました^^
説明が遅れた、此処は、モルド公国の西に位置するトレイヌ魔法学校、優秀な魔術師、魔道士、魔法剣士を輩出してきた魔法学校である。
そして、学校の校長が、ラグーンの父親である、ニコライ・ダ・ジーフである。
彼らの父親が校長なのにも関わらず、彼ら四人兄弟は劣等性であり、毎週2回は学校から抜け出して色々な物を盗んで逃げ回っていた。
それだから彼らの魔法力はさっぱりであった・・・・
ただ、ラグーンだけは、不思議なほどに強大な魔力を所持していた。
簡単な魔法なら勉強しなくても出来るし、彼の志願、魔法剣士の授業では、剣に魔法力を注ぐのが特別上手く、彼の力が注がれた剣に斬れない物は無かった・・・
しかし、その魔力が原因で、ラグーンはイジメに遭っていた。
そんな彼を必死で守ったのが、兄貴のバルガスである。
彼はバルガスに守ってもらう代わりに、彼の奴隷のように振舞うことを約束させられた。
彼はイジメに遭うよりはマシだと、毎日彼の奴隷のように振舞っていた・・・
バルガス:飯はまだかぁ!?
ラグーン:もうちょっと待ってってコックが・・・
バルガス:んだとこらぁ!?そんなんならテメェが作れ!
ラグーン:でも・・・兄貴・・・
バルガス:俺は腹がへってんだ!さっさと作れ!
ラグーン:あい・・・・・・
この時からラグーンは、バルガスの奴隷のように振舞っているのに嫌気がさしてきていた。
ラグーン:いつか俺は兄貴より強くなって・・・
いつもこんな風に思っていた・・・
ラグーンがキッチンで飯をこしらえてると、突然弟のオルアが部屋に駆け込んで来た。
オルア:兄貴!
ラグーン:何のようだい?
オルア:下が大変なんだ!すぐに武器持って金持って逃げる準備をしろって父ちゃんが・・・
バルガス:なんだ?
オルア:兄貴・・・実は
オルアが始める間もなく、人々の叫び声が下から聞こえてきた
オルア:こういうこと!急いで準備して!
ラグーン&バルガス:あぁ・・・
というわけでラグーン、オルアにバルガスはこの学校から逃げる準備を始めた・・・・
20分後・・・
オルア:じゃあさっさと逃げよう
ラグーン:そうだね・・・
バルガス:・・・・
そういって3人はてってけてってけ下へかける。
下では父と魔法学校の先生と、ニルスが必死に戦っていた・・・
ニコラス(父):ニルス!お前も彼らと一緒に逃げるんだ!
ニルス:でも、お父さん・・・
ニコラス:いいから早く!
ニルス:・・・分かりました
バルガス:ニルス!さっさとしないと俺たちが死ぬ!
ニルス:あーったよ兄貴!ちょっとそっちで待ってろ!
ニルスが剣で周りにいた魔物をぶった斬る。
グシャァァァ!
血が辺りに飛びちる、その死体を踏み潰しニルスはラグーン達と合流する…
ニルス:準備終わったよ、早く行こう
オルア:あっちに抜け道があるから、あっちから行こう!
そういって、4人は西側にある抜け道から逃げ出した・・・
逃げ出すとき、彼らは彼の父親が黒い羽を持った天使が彼らの父親を刺す瞬間を目撃した・・・・
悪夢の3日後・・・(?)
彼らはメルドの北の荒野を歩いていた
オルア:腹減ったよ〜疲れたよ〜
バルガス:黙れ!そんなこと言うと俺も腹が減るだろうが!
ラグーン:兄貴落ち着いて・・・
ニルス:父上・・・
ニルスから放たれた言葉が沈黙を作り出した
オルア&バルガス&ラグーン:・・・・・・
沈黙はずっと続いた、皆静かに歩き続ける、何を求めるわけでもなく・・・
この時までは・・・
バルガス:・・・・
ラグーン:兄貴・・・?
バルガス:黙れ。 俺も感じる
オルア:私も気配を感じます・・・
ニルス:感じるぞ・・・
魔法では劣等性でも、皆盗賊のように行動してただけのことはある。
気配など簡単に感じ取ることが出来た。
バルガス:皆、あっちを見ろ・・・
良く見ると彼らの左側に何かが飛んでいた。
黒い羽を持ち、ふわふわと浮いている、堕天使だろうか
オルア:堕天使がここら辺に・・・?珍しすぎだろう・・・
バルガス:もしかして奴が攻撃を指揮した奴・・・?
ラグーン:魔法学校への?
バルガス:ただの予想だがな・・・そう感じる
バルガスのカンは大体当たる、誰もが彼が襲撃を指揮したものと信じた
ニルス:・・・・・・・・
ニルスが突然岩陰から飛び出す、父を兄弟の中で誰よりも尊敬していたのはニルスだった。
彼は父親を殺した奴を誰よりも憎んでいたのだろう・・・
バルガス:ニルス、ダメだ!父を殺した奴に俺たちが指一本でも触れられると思ってるのか!
オルア:・・・そんなこと彼に言っても無駄ですよ、兄貴
バルガス:じゃあどうしろっていうんだ!
まだ堕天使がニルスに気づいてないのが幸いだったが、後15秒もすれば堕天使はニルスに気づいて、彼を粉々にしてしまうであろう・・・
オルア:こうするんです
そういうとオルアも岩陰から飛び出し、堕天使に向かって手を大きく振り叫んだ
オルア:おーい!馬鹿堕天使!
堕天使がこちらを向いた、そしてこちらに近づいてくる
オルア:今のうちにニルス兄ちゃんを止めてください!
バルガス:あぁ・・・
ラグーンがニルスの方へ走って行き、ニルスを引き止める
ニルス:何故引き止める?
ラグーン:一番望みを感じていた息子が彼自身を殺した魔物に殺されて、
父上が喜ぶとでも思うのか?
ニルス:そう思うさ!彼は喜んでくれるだろうよ!
ラグーン:頭を冷やせ!馬鹿!
そういってラグーンはニルスを思いっきり殴る。
気絶したニルスを、ラグーンは岩陰まで引っ張っていく・・・
一方、オルアの方は・・・
オルア:馬鹿な堕天使!飛べない堕天使!弱い堕天使!
自分が強いと思うならこっちきて俺殺して御覧なさい!ばーか!
そうは言うものの本人は冷や汗ダラダラだった。
堕天使はこっちへ向かってきた。そして、彼が1歩進んだと思うと、
彼はオルアの目の前に居た・・・
堕天使???:ウルサイ・・・
オルア:!?!?
そういうと堕天使はオルアの首を掴んで、彼を絞め殺そうとする
オルア:は、離せ!!!
オルアは無力にそう叫ぶ、が堕天使は離さない
堕天使???:イイ・・・キミハエラバレタ、ワタシトイッショニキテモラウ
オルア:誰が見知らぬ堕天使に付いて行くか!
そういってオルアは彼の手に噛み付き、彼から離れ、剣を抜く
堕天使???:オチツキナサイ キミヲキズツケタリハシナイ
そう言って堕天使は彼に近づく、が
オルア;俺はそんなことで騙されないぞ、名を名乗れ!
堕天使???:ソウカ ナヲナノレバシンジテクレルカ
ワレノナハラグナ 堕天使ラグナとヒトハヨブ
オルア:堕天使、ラグナ・・・
堕天使ラグナ:コレデシンジテイタダケタカナ?デハキテモラオウカ
オルア:いやだ!あんた怪しいし
バルガス:オルア!それは禁句!
堕天使ラグナ:そうか・・・ならば力ずくでも・・・・
デスクライシス!
ラグナが呪文を唱えると、突然オルアの周りが漆黒の霧に包まれる
霧が消えると、オルアはその場に倒れていた・・・
バルガス:この野郎、オルアに何をした?
堕天使ラグナ:ナニモシテマセンヨ・・・サテ ツレテイキマスカ・・・
ラグーン:やめろ!オルアを離せ!
堕天使ラグナ:イヤデス・・・それでは・・・
ラグーン:待てー・・・・
ラグーンが堕天使ラグナに飛び掛ったときは、もう遅かった。
彼はすでに消えていた
ラグーン:く、くそがーーーーーーーーーーーーーーー
バルガス:・・・この野郎・・・・・・・
ニルス:・・・・・・・・・
悲しみにくれ、彼らは南東へ、南東へと歩く・・・・
そして、彼らは長城建設現場へ辿り着く。
そこで仕事を貰った彼らは、自慢の身体能力を使ってスムーズに仕事をこなしていた。
その結果が・・・あの化け物の襲来
ニルスと俺を救ってくれた兄貴
魔物の森で見つけた桜の木
木から貰った刀
アマツキと出会い
みゃあ♪に助けてもらい
今に至る・・・・
みゃあ♪:ラグさん!!ラグさん!!
ラグーン:ん、ん、んん・・・?
みゃあ♪:起きてましたか・・・・
ラグーン:俺は一体何を・・・?
みゃあ♪:意識を失って、目を閉じて寝てるのに、村人に剣をぶんぶん振り回して、しかも刀で斬った村人は一人も死んでない、おかしな行動ですねぇw
ラグーン:そ、そうなんだ・・・・
(そうだよ、俺たちはオルアを助けるために此処まで来たんだ、勇者になるためもあるけど・・・
こんな所で死ぬわけにはいかない!)
みゃあ♪?でいいかい?
みゃあ♪:は、はい・・・で、なんですか?
ラグーン:アマツキまでもう一度到達させてくれ・・・
今度こそ彼女に傷を付けてみせる・・・
みゃあ♪:分かりました・・・
みゃあ♪は精神を集中させ、アマツキを守る村人を打撃魔法で退け払う。
そこに出来たスキマに、ラグーンが突っ込む
ラグーン:(今度は、ミスらないぃっ!)
卍解!真・卍斬刀よ、悪を切り裂け―――
ラグーンは、真・卍斬刀でアマツキに斬りかかる、が
アマツキ:甘いんですよ、ラグーン!
アマツキはまた村人を盾にする、が・・・
ラグーン:甘いのはお前だ―――
ラグーンは容赦なく村人を切り捨て、アマツキに斬りかかる―――
アマツキ:な・・・
ラグーン:おれが村人を切ることを躊躇っているとでも思ったか?答えはNOだよ・・・
そう言ってラグーンはアマツキの腕を切り捨てる
彼女の力がどんどん抜けていく・・・
アマツキ:う、うぅ・・・・・・・・
村人たちも目覚め始める
村人:・・・ん?俺たちは、何をしてるんだ・・・?
アリア:僕は、一体何を・・・
ニルス:俺は一体・・・?
ラグーン:さて、逃げ場はないぞアマツキ!どうする!
アマツキ:くっ・・・・
まぁいい、今回は逃げるとしましょう、しかし覚えていなさい
今度こそは、あなたを私の力で、殺してあげると・・・ね
デスクライシス!
漆黒の霧がラグーン達を包む、意識がもうろうとする
ラグーン:(これは・・・堕天使ラグナがオルアに使った呪文と・・・う)
そう言って、ラグーンは闇の中で静かに倒れた・・・
夜が明ける
デスクライシスにより眠りに落ちていた村人たちが目覚め始める・・・
もちろんラグーンも例外ではなかった。
ラグーン:うーん・・・
ニルス:大丈夫か?
ラグーン:あ、ニルス・・・
みゃあ♪は?
ニルス:あのネコミミ化け物か?
ラグーン:化け物じゃないって!
ニルス:悪かったな・・・彼女なら村の祭りに行ってるよ
ラグーン:彼女って村人から嫌われてるんじゃ・・・?
ニルス:彼女はこの村を守った救世主だからねぇ・・・
皆見直したみたいだよ・・・
ラグーン:そっか・・・
じゃあもう行こうか?
ニルス:ぇっ?
ラグーン:彼女と出会えたのはとっても良かったし、彼女と冒険もして見たいけど、見直してもらって、この村に平和に住めるのなら、それでいいんじゃねぇか?俺たちの危険な冒険に一々引きずることもないんじゃないのか?
ニルス:そうだなぁ・・・
みゃあ♪:それは違いますよ!
ラグーン:ぇっ?
気がつくと、みゃあ♪がラグーンの前に立っていた
みゃあ♪:確かに、この村の人と仲良くなれてよかった、でも
危険な冒険とか、そういうのは、私の昔からの夢なんです!
ラグーン:・・・
みゃあ♪:引きずるなんて考えないで下さい!
私たちがあなたたちに無理やりくっついていくと考えてまったくかまわないんですよ!
ラグーン:そうか・・・そんなに行きたいのか?
みゃあ♪:・・は、はい!
ラグーン:そうか、なら、早く準備してきな、今日の昼には出発するぞ!
みゃあ♪:はい!
こう言って、みゃあ♪は嬉しそうに彼女の家(此処から80kmぐらい離れてるw)に走って向かっていった・・・
ニルス:ラグーン・・・これでよかったのか・・・?
ラグーン:彼女が望むのなら、別にいいさ・・・
ニルス:そうか・・・・分かった、お前の言うことに逆らう気はない
ラグーン:なら急いで準備しよう、出発だ!
そう言って、彼らもアリアの家へ準備をするために向かっていった・・・