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第76話:夕闇計画第=序章=

作:最上さん


-From 75-

闇の軍勢が本格的に活動を開始し、
近隣諸国やドルフ帝国国内でも一部騒ぎが起きるようになってきた・・・
闇の軍勢が国を攻め落とし、あちこちで騒ぎを起こしている間、
ドルフ帝国は総国力を上げて次から次へと超兵器、大型決戦兵器を作り、
要塞を築き、国境を広げていた・・・
そしてドルフ軍が今最も力を入れているのが、空軍である・・・
「今回の大型飛行戦艦計画はこれからの帝国の未来を左右する、絶対に外部に漏らすな。」
最上が低い声で唸る様に言った・・・
今居る場所はドルフ帝国の首都にある中央管理区のさらに中心に位置するエンペラータワーの周囲の地下都市の中にある
軍の最高総司令部・・・ドルフ帝国中央軍事局―通称、D.U.M.E.(ドーム)
半球状の地下シェルターと、ドルフ地下軍事区域の略名なずけられた場所である
帝国のもっとも深く、もっとも中心に位置する・・・
そこの第1作戦会議室・・・
帝王をはじめとする軍の上層司令部のごく一部だけが入れる、最高機密の場所である・・・
そこで今、作戦会議が行われている・・・
「この作戦が実現すればこの大陸の制空権は確実に取れますね」
そういうのはドルフ帝国の陸軍参謀長官のアベンジャー
「最近また活発になった闇の軍勢への威嚇にもなります。」
シャパラル経済事務長が言った。
そして最上がまた言う
「闇の軍勢がモルド攻め落とした方法がわかっていない、
いかんせん瘴気が強く、生身の人間では調査にいけ無い、
今回の作戦遂行前に、念のため調査団を送ることにした、
あらゆる場合に備えて半重力エンジンを使った無音小型飛行艇と、高機動装甲輸送車をおくる。」
今度はアベンジャーが
「瘴気、魔力対策に魔殺石の鎧を装備させておきましょう。」
と言った。


「これは・・・何なんだ・・・。」
「一体モルドで何があったんだ・・・?」
そこには過去の繁栄の姿は無く、崩れた町と積み重なる死体がどこまでも続き、
ゾンビや魔物・怪物が国中を徘徊している光景が目に入る・・・
「それにしてもすごい瘴気だ、此処は上空4000bだぞ?」
「地上部隊、そっちはどうだ?」
「こちら地上偵察部隊、瘴気が濃くて防護服とマスクなしじゃ即死しそうだ。」
「サンプルの採取は済んだ、これより帰還する。」
「こちら上空偵察部隊、了解した。」
偵察部隊は瘴気と土やそこにある植物の一部を採り、帰還した、
すぐに研究がされ、帝國内で対瘴気対策の案が進められた・・・

D.U.M.E.内の[魔力/瘴気研究施設]

「瘴気にわずかながら魔力が残っていました、それと土や植物からも魔力が検出されました。」
研究員が報告した、すると最上が聞き返す
「結論的にどういう魔力だったのかね?」
「はい、それが・・・理性破壊、遠隔操作などの魔力が・・・」
さらに最上が言う
「つまり人を魔物に帰るってことか・・・恐ろしいねぇ・・・」
研究員が提案した
「魔力には魔殺石が聞くことが証明されています、兵に魔殺石の防具を装備させれば問題ないかと・・・」
すると最上が言う
「確かにそうなんだけど、今のドルフ軍の総兵士数知っている?」
研究員が答えた
「いや・・・すみません。私にはちょっと・・・」
最上が苦笑いしながら言い放った   
「陸軍主力で5564万、予備で6436万、海軍は2000万予備は1000万、空軍に関しては3553万、予備は6447万人・・・
開拓兵や守備兵までいれたら限がないよ」
研究員が唖然として言った
「そ・・・そんなに・・・」
最上がさらに言う
「いくら魔殺石が他の鉱石に対して比較的安価で、大量にあってもこっちの兵数が多すぎる・・・」
・・・
長く、重い沈黙が降りる。
最上が沈黙を破った、
「この件は会議で検討しておくよ、それじゃ、ご苦労さん」
研究者があわてて言う
「は・・・ハイ!!、帝王もお疲れ様です」
「帝王なんて堅苦しく言わなくていいよ」
最上が笑いながら答えてその場を後にした・・・


時刻は午後4時、帝國中央議会大会議室内にて・・・

「では、これより第57回ドルフ帝國軍事政策会議を開始する。」
と、最上が堂々と言い放った。
「ではまず最初に現在進行中の夕闇計画についてですが、夕闇・暗闇・常闇の3艦が完成、宵闇もあと数日で完成の予定です。」
兵器開発曲長がそう言うといい続けて
「では、この夕闇形艦に関する資料を・・・」
資料が全員に配られた・・・すると最上が
「結構な完成度だ、これなら闇の軍勢に対して太刀打ちできるだろう。」
するとアベンジャーが
「問題は搭乗兵員数ですね、作戦遂行にはいささか少ないかと思われます・・・。」
さらにブラッドレイが
「製作資金、必要資材、機動性、防御力、火力ともに上出来、だが、最高搭載兵員数が少ないとなると、
強襲揚陸艦としては期待できないかと思われます。」
「しかし戦艦として使うにしては火力が足りませんが・・・」
つぎつぎと意見が出されていく、
すると最上が
「最高搭載人数が少なくても、我々には少人数でも作戦を遂行できるほどの制圧兵器があり、
少人数でも大人数に勝てるほどの強力な武器がある、全く問題はないだろう。」

一瞬・・・全員が固まった、そして次の瞬間歓声と笑い声が上がった
「そうだな、我々は少人数でも大人数にかなう武器がある、兵器がある、何を危惧するというのだ。」
「剣は銃に勝てまい、魔力など魔殺石さえあれば問題ないではないか!」
すると最上がさらに言う。
「それだ、相手は魔力の塊のようなものだ、剣でも銃でも魔殺石無しでは勝てないだろう・・・
しかし、我々の兵士数は主力だけで2億5000万を越える。
今回の作戦では【最低】1億人は動員される、それだけの数がまだ足りていないのだが・・・。」
・・・
また沈黙、全員少し戸惑い始める・・・
その時グラマンが質問した
「今、ドルフにはどれくらいの魔殺石があるのでしょうか?」
この質問にシャパラルが答える
「今現在、格納庫には50トン、数にして約5000万個ほどの魔殺石があります。」
「約5000万・・・半分か、あと半分集めるのに国内の採掘場と輸入だけでどれくらいの時間がかかりますか?」
次々に質問が飛んでくる
「今のままだと約6ヶ月かかりますね・・・」
次々に答えていく
「半年か・・・遅すぎですね。」
「輸入量を増やすのはいかがでしょうか?」
質問の嵐、それに数人で答えるのはかなり堪える。
最上が言う。
「近隣諸国だけではなく遠方の国からも海路を使って輸入予定なんだが・・・国家予算、出せるだけ出したら最短でどれくらい?」
すると
「出せるだけ出してルート増やすと・・・約1週間ほどになります」
「なら決定。すぐに輸入開始してください。モタモタして時間はないですからねぇ。」
最上が即刻決定を下した。
この判決がまた惨劇を産むのを分っていたのにもかかわらず・・・

-To =闇よりの使徒=《支配の章 B侵入する影》-

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