作:邪神王ウロボロス
遥か時代をさかのぼり・・
幾千年・・幾万年・・とさかのぼり、ここに遠い昔に栄えた国がった・・
ここは地上世界、人界に大きく栄えた神聖公国フィオレ。
中央部より少しそれた場所に位置する小さな町があった。
その町の片隅に二人の若夫婦が住んでいた。
女「うっうう・・」
ドタッ
腹を押さえこみながら女が床に倒れた。
男「はっ!メイアっ!陣痛が始まったのか!」
メイア「はぁ・・はぁ・・ジョセフ・・産まれそぅ・・うっ・・」
女の名はメイア、妊娠しており今にも産まれそうな状況である、そして男の名はジョセフ、妻の状態を見て慌てていた。
ジョセフ「待ってろよっ!すぐ人を呼んでくるから!」
ジョセフは外へ慌てて走り出ていき、隣の家の玄関を叩いた。
ドンドン ドンドンドン
ジョセフ「すいません!おばさん!うちのメイアが大変なんですっ!!」
玄関が開いて、中からおばさんがでてきた。
おばさん「あらま、大変、すぐに行くわ、貴方はすぐお湯を沸かしておいて。」
そして、ジョセフは戻ってお湯を沸かし終えた頃合、おばさんが産婆の格好をしてメイアについていた。
おばさん「さぁ、息を吐いて!・・・出てきた!」
産声があがった。
赤子「オンギャーオンギャー・・」
ジョセフが赤子を抱き上げた。
ジョセフ「立派な男の子だ。」
そして、メイアの側に赤子を置いた。
メイア「私たちの子供なのね・・」
ジョセフ「メイア、前にお前の考えた名前をこの子付けよう、今日よりこの子の名はクルト。」
十数年の年月が過ぎ、クルトは大きく成長していた。
ジョセフ「クルトはまだ寝てるのか?」
メイア「そろそろおこしてきますね。」
メイアは部屋を出て階段を上がり、一つの部屋に入った。
メイア「クルト、クルト、クルトォ!おきないと学校に遅刻するわよぉ、もぉすぐ卒業間近なのに遅刻しちゃ駄目よぉ。」
クルト「・・うっ・・あっ母さん・・おはよぉ・・っ!遅刻!!」
メイア「おきたわねぇ(笑)、嘘よ、全然間に合うわよぉ(笑)、さぁ下に下りてご飯食べなさい。」
クルト「だっ・・・・・・(苦笑)」
また、してやられたって顔をクルトはしていた。
そして、メイアは先に下へと降りた、クルトも用意を済ますとすぐに下へと降りていった。
クルト「父さん、おはよう。」
クルトはテーブルに座ると前に用意された朝食を口にした。
ジョセフ「おはよう、卒業間近だが今度、王宮学校の魔法大会があるらしいじゃないか?」
家族の平和なひとときがそこにはあった、そして、何よりも、幸福であった。
クルト「そおなんだ、それに優勝すると卒業後に魔法騎士の称号が与えられるんだぁ。」
ジョセフ「おいおい(笑)、王宮剣技大会では優勝できたが、魔法大会まで優勝できるものなのか?」
クルトは朝食を食べ終え牛乳を飲みながら笑顔でこたえた。
クルト「秘策があってねぇ、今、研究してるんだけど、あとは実験すればその研究も終わるからね。」
っと、その時、メイアが時計を見て言った。
メイア「クルト、そろそろ時間よ。学校に行きなさい。」
クルト「あっ行かなくっちゃ!」
クルトは席を立った。
クルト「行ってきまぁす。」
メイア「行ってらっしゃい(笑顔)」
ジョセフ「研究頑張れよぉ行ってらっしゃい(笑顔)」
クルトはそう言うと家を出て学校へと向かったのであった。
クルト「・・・(今日は授業が終わったあとに研究の最終実験をしてから、成功したらすぐに山へ行こうかな。)」
クルトに女が声をかけてきた。
女「おはよぉクルトぉ(満面の笑顔)、一緒に行こっ♪」
クルト「おはよぉ。フィアナ。」
女の名はフィアナ、クルトの同級生である。
フィアナ「クルトぉ、今日、何か見せてくれるって言ってたけど、何見せてくれるのぉ?(笑顔)」
クルト「ひ・み・つ、見てのお楽しみ(笑)、それが成功したら魔法大会の優勝は決定したもんだからねぇ。(笑)」
フィアナ「けちっ(笑)少しくらい教えてくれたっていいじゃない(笑)、でも何なのか楽しみねぇ。(笑顔)」
二人がしばらく会話をしながら歩いてると、大きな綺麗な門の前に着いたのであった。
神聖公国フィオレの王宮施設として学業・剣技・魔法など様々な分野を学ぶ事のできる場所を先々代公王が造らせたペルシャンテ王宮学校の門であった。
ペルシャンテ王宮学校では自ら学びたい科目を選択して学ぶ事ができた。
クルトは魔法騎士を目指していたので剣技・乗馬・魔法・兵法など色々な講義を選択して取っていた。
クルト「ついたついた、毎日中央まで来るのはしんどいなぁ。」
フィアナ「今日は、魔法語のレポート提出だったわねぇ、私全然やってない、クルトはレポート終わった?」
クルト「とっくに(笑)」
フィアナ「・・・(苦笑)」
そして、二人は学校の中に入っていった。
数時間の刻が過ぎ去り、学校では午後の授業の終了を報せる鐘が鳴り響いた。
カラ〜〜ン
カラ〜〜〜ン
カラ〜〜〜〜ン
授業を終えた生徒達が外へとでてきていた。
クルト「さっ、フィアナ、行こうか。」
フィアナ「早く早くぅ(笑顔)」
学校の裏側にある魔法研究小屋へと二人は向かった。
そこは、長いこと使われていなかったので、クルトが教授に頼んで内緒で使わせてもらっていたのである。
クルト「さっ、着いたよ、ここだ。」
フィアナ「えっ、こんなところ、あったのかぁ、全然知らなかったわぁ」
クルトが扉の鍵をあけて中へと二人は入っていった。