作:みゃあ♪さん
メルドの南西にある森
通称魔獣の森にこっそりと暮らす娘がいた。
彼女の名はみゃあ♪
歳は17歳前後だろうか?
切れ長の赤い瞳、くすんだ髪の毛、
しかし彼女のもっとも大きな特徴は、
頭の上にある猫の耳と尻尾である。
「化け物」彼女はそう呼ばれて育った。
まだ村にいたころ、彼女は迫害を受け続けた。
化け物と呼ばれ、
化け物とののしられ、
自分は化け物だからと全てを諦め、
自分は化け物だからと人を遠ざけ、
逃げるようにしてこの森にたどり着いた。
ここなら誰も来ないから・・・。
ここなら迷惑をかけないから・・・。
森に隠れ住むようになって数年
ある日みゃあ♪は声を聞いた。
「は・・はぁはぁ・・・はなしやがれぇ」
「すぅすぅ・・・姿をだしやがれ!」
普段聞きなれない人の声だ。
みゃあ♪は反射的に数歩後ずさったが、続けて
「いやだぁ嫌だ。うるさい人形さん達は・・・」
という声が聞こえてきた。
恐る恐る近づいてみると2人の男が空に吊るし上げられていた。
それを見てケタケタと笑う人形のような奇怪な者がいた。
みゃあ♪は少し躊躇したが、やがて覚悟を決めた。
ゆっくり、ゆっくり、全身に力を込めていく。
爪を磨ぎ目標を見定める。
彼女は力をため終わると、刹那、体が弾ける。
風を裂き音もなく駆ける。
人形は夢中になているのか当然気づかない。
シュバ、みゃあ♪は爪を一閃した。
「ぐぎゃぁあ!?」という声と共に人形の右腕が吹き飛ぶ。
と、同時に2人の男が落ちてきた。
ドサ「ぐふあ」
ドサ「がはっ」
どうやらまだ生きているようだ。
みゃあ♪は人形に向き直った。
人形は吹き飛んだ右腕を拾うと
「ヨクモヤッテクレタネ」
それを元通りくっつけながら
「人が気持ちよく遊んでいる時に・・・。興醒めだよ、覚えておくといいよ。ボクの名はアマツキ。君達はボクが殺す。ボクがこの手でキッチリ殺すよ。絶対に・・・、絶対にだ。」アマツキはそう呟きどこかに消えていった。
みゃあ♪は体の緊張を解くと、後ろで倒れている2人に振り返った。
2人とも気を失っているようだ。
みゃあ♪は2人を担ぎ、自分の家へ連れ帰った・・・。