作:邪神王ウロボロス
風が強く吹いている。
ビュー。。ビュー。。
広大な大地、鬱蒼と草木の茂る地、ここはもはや太古に王国があった事という事実など誰も知らない。
その面影は、かすかに遺跡などで残っているものの、誰もその遺跡を意識して調べた事などなかった。
調べなかった・・・というより、調べれなかったとも言うべきかもしれない。
もはや人も住まう事ができぬ魔物が徘徊する危険な大地、何をするにも命に危険を及ぼす大地。
遺跡発掘などむやみにするものならば、たちまちの如く魔物の餌食となりて骨をも地に残さないであろう・・
そう、ここは闇の軍勢とドルフ帝國の間に位置する大地《荒野》である。
その荒野に4つの影がスッと出現した。
彼等は四魔帝、魔狼王ゼラヒム・妖狐帝九尾・雷姫クラゥディア・神に仕えし者である。
ゼラヒム『ここで分かれよう、各々が好きにするがいい。』
九尾『貴方に指図される覚えは無いが、好きにさせてもらう。』
クラゥ『あらぁ、私は言われなくっても好きにするわよぉ、貴方達の出る幕が無かったら許してちょうだいねぇ♪ウフフ・・』
神に仕えし者『貴様らこそ好きにしろ。』
四魔帝は太古の昔より仲が悪い、各々が一番強大であると思っているのである。
仲間意識など微塵の欠片も存在しない間柄であり、そういうところが邪神王に気に入られているのであった。
ゼラヒム『(2万年前の魔大戦での九尾の裏切りがウロボロス様の肉体を失う結果となったものを、また何故に奴を使うのか理解できんが・・・しかし、裏切りも認めるとはウロボロス様は寛大な方であるという証拠の表し・・・)』
九尾『・・フッ・・(微笑)(さて、今回、どうやって楽しむとしましょうかね)』
クラゥ『♪(何処かにいい男はいないかしら)』
神に仕えし者『・・・・・(こいつら、うざい・・)』
ゼラヒム『我はウロボロス様の支配地より北東に行くとする。』
闇の軍勢、ファンファンの手のかかった邪神王ウロボロスの支配地の北東、異端審問局の更に北方に位置する場所にドルフ帝國と引けをとらぬ程の科学が発達した大国が存在する、ギルビア魔法王国、そこでは独自に開発研究され発達した《魔法科学=通称:魔学》が発達しており、強大なる魔学とそれを利用した武力のもとで、自然と共有調和した世界が存在していたのであった、しかし、その国境を囲むように《通称:迷いの森》と呼ばれる密林が大国を守護するように存在したのであったが、じきにこの《迷いの森》が《魔の密林》と名称を変える事など誰も知る由も無かったのであった。
クラゥ『そしたらぁ♪ あ・た・し・はぁ南に良い男の臭いがするのでぇ、南に行きますわぁ♪』
荒野から南へキリル教国・ヘンスト教国・メルド教国と三教国が並び、メルド教国は今や愚者皇達の従者デスラグナロク達によって滅ぼされた国であった。
九尾『自分はドルフの東隣に行きますね、結界張られてるみたいだから、そういう所が好きなんですよ。』
ドルフの東隣、そこには結界に守られたヤマト神国がある。
神に仕えし者『わざわざ自ら動く必要もあるまいが、ここにとどまる訳にもいかん。しかたないから北西に行ってやる!!貴様らもうっとおしいから早く行け!!』
北西の地、偶然にもそこには光の軍勢が勢力をのばし進めてきている。
四魔帝、各々が最強を自負する者達、この4名の支配者達が現れた事により真の暗黒時代の恐怖の幕開けとなる事は世界は誰もが気づかなかったのであった・・・
そしてまた、邪神王に対して予測しえない裏切りが待っていようとも・・