作:邪神王ウロボロス
邪神王『・・・(そろそろだな)・・・』
ゴゴゴゴゴゴ・・・
ゴゴゴゴゴゴ・・・
静かなる神殿の内部に波動が響きわたった。
そして、波動が止んだ後、しばらくして・・・・・
あたりに徘徊していたはずの妖魔・魔神達の姿が一切見えなくなったのである。
地下神殿周辺を徘徊している彼等は上級の格付である。
その彼等が姿を消し怯え隠れるという事は普通では考えられない事であった。
ただでさえ、邪神王の波動に慣れているはずであるのに、あまりにも不自然であった。
そう、彼等は邪神王以外のあまりにも異質なる波動の出現にとまどい警戒していたのであった。
邪神王『・・よくぞ参った・・・』
邪神王の祭壇、邪神王の存在のよどみの前に何も居なかったはずの祭壇の間。
波動が止み静寂の中、突如として四つの影がスッと出現したのであった。
邪神王『・・我が忠実なる従者、四魔帝よ・・』
※《四魔帝》※
彼等は暗黒魔界の古き時代、邪神王に従えた暗黒魔界の四天王のような位置付けである。
彼等は層界に分かれる暗黒魔界の最も最深部で最も悪意に満ちた世界、暗黒魔界最下層で最も恐れられた存在である。
四天王とは言うが実に各々の力は魔界の上位大魔王級クラスの実力を持つと云われている、しかし、真の実力は不明であり、その力を見た者は一人もいない・・・・いや、生きている者の中には一人もいないと言うのが正しい。
男?3『魔狼王ゼラヒムであります。只今参りましたウロボロス様に仕える為に。』
男?1『妖狐帝・・・九尾であります。お久しゅう御座います。』
女?『雷姫クラゥディアでございますわ。暗黒魔界で暇を持余してましたわ。オホホホホ・・・・』
ゼラヒム『口を慎めクラゥ。』
クラゥ『あら、ごめんなさい。ウフフ・・』
男?2『自分の名などとっくに忘れたわ、神に仕えし者、それが我が名、邪神王ウロボロスよ、我が神よ、あんたに仕える為に来てやったぞ。』
ゼラヒム『ウロボロス様にそのような口を利くのは貴様くらいだな、まぁ度胸の大きな表れであるが故に、ウロボロス様どうか大目に見てあげてください。』
邪神王『・・いつものことよ・・』
ゼラヒム『我ら邪神王の忠実なる従者、四魔帝、揃うのは2万年ぶりであります、早速地上へ上がり各々で活動したいと思います。』
邪神王『・・うむ・・好きにするがよい・・』
邪神王の声の聞こえていたよどみがスッっと消えていった。
あたりには今まで会話していた事が嘘のように、誰の姿も消えていたのであった。