作:邪神王ウロボロス
刻々と闇に沈みかえる地・・・
その静けさの中、不穏な闇の波動・・・
四ツの途轍もなく強大なる闇の力が地上に上がってこようとしていた。
男?1『神をも恐れぬ人間がいるのか?』
女?『神に刃向う人間がいてるのかしら?』
男?2『愚かな人間どもよ・・・』
男?3『神が手を下すまでもあるまい・・』
男?1『見てみたいものだ・・・その力、どれほどのものか・・・』
男?2『お前も物好きだな・・』
男?1『人間風情がどれほどのものか試してみたいわ・・』
男?3『試すなどと言っておるが、貴様は皆殺しにするであろう?』
女?『そうですわね、皆殺しにしなくっても生き地獄を味あわせるほうが楽しいですわよ・・ウフフ・・』
その頃、闇の軍勢の邪神王が肉体を得た際に招くために作られた魔城《大魔聖殿》にてファンファンは強大なる力の影を察知していた。
ファン「くっ!!・・・・・(この強大なる闇の力は?邪神王様が地上に上がってきているのか?)」
ファンファンはしばらく無言で意識を地下へと集中してみた。
ファン「なっ(地下神殿よりも遥か地下から迫ってきているのか?異界の意思を感じる!!地下神殿へ向かわねば!!)」
っとそのとき、ファンファンの目前の空間がよどみだした。
そして、あたりに黒い瘴気が漂い始めた瞬間、よどみから恐ろしい声が聞こえてきた。
邪神王『案ずるでない、ファンファンよ貴様は何も心配する必要は無い・・』
ファン「邪神王様!!」
邪神王『貴様はよく我の為に尽くしてくれている』
ファン「そのような、勿体無い御言葉を。」
邪神王『我の代行者達が暗黒魔界最下層より参ろうとしているだけだ、貴様は貴様の仕事をこなしておればよい、何も案ずるな、心配するまでも無い。』
よどみは消え、あたりに漂っていた黒い禍々しい瘴気は何も無かったように消えさっていた。
ふっと、ファンファンは我に返って物思いにふけっていた。
ファン「(いったい何がおころうとしているのだ?フッ(微笑)しばらく様子を伺っておく必要があるな。)」
そのとき、兵士が慌しくファンファンのもとへ走って来た。
兵士「ファンファン様!!大変です!!」
ファン「どうかしましたか?」
兵士は顔色が青ざめながら言った。
兵士「先日、ドルフ帝國の巨大規模要塞級の埋立建造島《水無月島》に進軍したドラゴンメイジ達が島に大打撃を与えたにも関わらず全滅したもようです!!」
ファンファンは冷たい視線で兵士を見下ろし、軽くファンファンの手が動いた。
ファン「貴方はその程度の事でうろたえるのですか?」
兵士の青ざめた顔から冷や汗が、タラリと流れ落ちた。
ファン「貴方のような者は必要ありません(冷笑)」
兵士「おっ」
ボトッ
一瞬の出来事であった、兵士の胴体から首が地面へ落ちていた、兵士は自分の死を感じる暇も無かったような形相をしている。
得体の知れない地面を這いずる魔物が兵士の死体に群がってきた・・
ワシャシャシャシャ・・・
ワシャシャシャシャ・・
ビチョビチョ・・モニュ・・
グチャリ・・ビチョ・・
ワシャシャシャシャ・・・
魔城内のいたれる壁・床・天上の隙間に生息する低級魔物《ローパー》である。
兵士の身体はあっという間に骸骨になり、その骸骨もローパーの消化液で溶解され跡形も無く消え去っていた。
ファン「フッ・・(ドルフがあまりにも勢いに乗ろうとしているので、軽く脅してやったまでの事を、進軍させた《竜導師》達は低級闇導師に訓練しただけの寄せ集め師団、全滅して当たり前でしょう、あの程度の師団に苦戦するドルフが嘆かわしい限りですね、本物の魔竜導師団を送ればどうなっていた事か(微笑))」
最上、愚者皇、誰もまだ、何も知る由も無かったのであった。
※《竜導師》※
ドラゴン=(炎竜・雷竜・氷竜、他にも様々なドラゴンが存在する)
本来、ドラゴンに乗り操り対地対空、空中での戦闘を得意とする特殊な訓練をした騎士達を《竜騎士》又はその上位《竜騎将》と呼ばれる。
異国には《竜騎王》と呼ばれる王様も存在する。
竜導師とは、ドラゴンを操る魔導師の事を言う。
竜騎士の魔導師版である。
闇の軍勢では闇に落ちた魔導師《闇導師》達が低級・中級・上級など様々であり、上級より更に上の卓越した闇導師も存在するのである。