作:最上さん
ベイド帝国の侵攻から1ヵ月後・・・
国境周囲の修復も進み、やっと中央部の再開発が行われ始めた日のことである・・・
ドルフ帝国はその土地に残る古代技術と自ら開発した新技術を使い、
たった数年で此処まで大きくなった、
だが、いかんせん国の成長が早すぎた・・・領土ばかり広くなり、
国内の開発はほとんど首都と主要都市以外は手付かずのままである。
ある程度侵略の恐れのある国を潰し、脅威こそ少なくなったが、代わりに
国内の開発という大きな問題が起きた、
戦争に比べ何倍ものの資金を使い、時間が掛かる・・・
もともと豊かな土地が主だが、中には険しくそびえる山脈・・・
地の底までも続く谷・・・他を寄せ付けない未開の樹海・・・
何処までも広がる広大な荒野・・・と、ほとんどは人の住めるような環境ではない
そこを開発しようとするのだから資金、時間とともにどれくらいかかるか全く見当がつかない・・・
今回上層部が開発するのは沿岸部らしい、工場、港などが目的らしいが
裏にはまだ何かあるようだ・・・
だがそれは現時点では解らない、知ったら知ったものが国に消されるだけ・・・
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湾岸部・・・
今回開発するのは沿岸部の少し沖合いにある島らしい・・・
島の大きさは・・・
かなり歪な形をしているが
島の高さは100M前後、横15km、縦10km
面積は本島が150平方q
さらに珊瑚礁に囲まれた面積1平方km程度の小さな島と岩が突き出しているだけ
軍部は此処に航空施設と小さいながら港町を作る予定のようだ・・・
埋め立てれば200平方kmほどの大きさの島にはなるだろうか・・・
そのときだった、この島の完成予定図が手渡された
完成予定図
島名は「水無月島」(ミナズキトウ)
完成後は航空基地、製造工場、港、学校、観測所、発電所、
さらに民間の工場や家屋、国営の集合住宅、対空砲塔と、大型の多目的軍事施設となる予定。
島には約3万人ほどの民間人と5万ほどの軍人を収容加納。
運営費は機密となっている・・・
此処まで大きいものを作るのはドルフ帝国でも初めてだろう・・・
だが、完成したときにはドルフ帝国周辺の制空権、制海権を得られるのは大きいだろう・・・
そして何よりこの島は資源が豊富にある・・・
島の山や地下には大量の石炭、鉄鉱石、ボーキサイトの鉱脈が見つかっている
さらに沖合いには石油があると調査結果が出ている・・・
もしこの「要塞」が完成したら近隣の国々はたまったものじゃないだろう、
それゆえに帝国もこの島に大きな期待を抱いている・・・
だが、この時は誰も知らなかった・・・
この後に起こるドルフ帝国史上最悪事が起きることを・・・・・・