第38話:ヤマトウォーズ・エピソード2

作:拓ノ心さん


-From 34-
 帝国軍3万の進撃の報を聞き,ヤマト神国首都防衛隊5人が首都城門に集結した。



拓ノ心 「さて、いよいよ出発だ。」

雑兵  「勝てますかねぇ〜?」

拓ノ心 「うーん。まぁ敵は3万といえど、どうせたぶん絶対、烏合の衆。昔っからこういう時は
     天才軍師の働きによって少ない方が勝つもんよ。その方が盛り上がるじゃん。」

雑兵  「天才軍師って誰?」

拓ノ心 「オレオレ。

雑兵  「ほー。でその天才軍師さまの作戦は如何に?」



 天才軍師拓ノ心の壮大な帝国軍撲滅作戦の全容が明らかにされた。



拓ノ心 「というわけでだ。敵はここ首都に向かって進軍中とのことだ。
     だが、この首都へ向かうには、”深いの森”、”毒の沼地”、”一人しか通レナーイ崖”を超えねばならん。
     我々は、少数。
     しかし、それを逆手にとって、少数で多数の兵を相手にできるそれらの地形を利用するのだ。」

雑兵  「なるほど。少数兵によるゲリラ作戦ですね。」

拓ノ心 「うむ。敵兵を混乱に陥れたところを狙い、一気に敵の将軍を討つ。」

雑兵ABC 「すばらしい作戦です。さっそく実行しましょう。」



拓ノ心 「よし。敵はいまごろ”深いの森”にあたりにいるはずだ。速攻で深いの森へ向かうぞ!」

雑兵  「では、出発!城門開けーい!」

雑兵ABC 「了解!!」



 ゴゴゴゴゴ…。

 合図と共に、ヤマト神国首都の城門が開かれた。



拓ノ心 「いざ、出陣!」

雑兵  「作戦開始です!」



………

拓ノ心 「もしもし?雑兵さん?」

雑兵  「ハイハイ。なんでしょう、拓ノ心さん?」

拓ノ心 「ここはドコ?」

雑兵  「ハッ、我々の首都の城門前でございます。」

拓ノ心 「だよね。まだ城門出てから1歩目だよね。」

雑兵  「ハイ」

………(#´ー´)旦 フウゥゥゥ・・・ 茶でも一服。

拓ノ心 「うーん。では目の前に見えるのは何かしら?」

雑兵  「軍勢かと。」

拓ノ心 「どこの?」

雑兵  「ドルフ帝国かと。」

拓ノ心 「なんでもう、首都の目の前に来てんの?」

雑兵  「サァ?」

拓ノ心 「だめじゃん」

雑兵  「ハイ」

拓ノ心 「作戦終了。」



 こうして自称・天才軍師拓ノ心の壮大な帝国軍撲滅作戦は失敗に終わった。

 目の前には帝国軍3万の軍勢が布陣している。

 ヤマト神国第15偵察隊5人と、西の将軍様軍3万は今まさに対峙した。

 ヤマトウォーズ・エピソード3へと続く…か?

-To ヤマトウォーズ・エピソードIII-

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