作:邪神王ウロボロス
時は10日程前へさかのぼる。
邪神教団最高司祭ファンファンの禁呪を魔狼に施す儀式は終わろうとしていた。
ファン「そろそろだな」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
激しい地鳴りとともに怪しげな青い炎がたちあがる。
ファン「大地の魔霊よ、すべてを融合し、その者を侵食せよ!!グロ〜ム!!グロ〜ム!!」
その時、魔狼に異変がおきた。
禍々しい姿へと変貌をとげていこうとしている。
魔狼達は必死に抵抗している。。
魔狼達には愚者皇が付けた名前があった。
魔狼は三兄弟である、弟思いの長兄ガルド、暴れん坊の次兄ギラム、悪戯好きの弟ゴラン。
3頭は理性で禁呪に立ち向かおうとしていた。
しかし、その時、再び豪音が地鳴りとともに響きわたる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
3頭は抵抗むなしく禁呪に心を食われてしまったのであった。
たちまち、3頭は禍々しい姿へと変貌をとげてしまったのであった。
ファン「儀式は終わった。早速、魔狼3頭、ガルド・ギラム・ゴランを荒野へ放て!!」
教団兵「ははっ!!ただちにっ!!」
ファンファンは教団兵に命令した。
ファンファンはこの後、カノンの王城シャイニング・ヒル攻略へ向かう事になっていたので儀式は早急にすませていた。
ファンは思った(ふふふ、これで愚者皇も一網打尽、その後は魔狼は野放しにしておけばドルフ帝國に甚大な被害をあたえる事となろぅ。哀れな愚者皇、自分の可愛がってた飼い犬に食い殺される事になろうとはな、仮に魔狼に勝てたとしても、その悲しみの深さ故に再び深い闇に心が食われてこちらの味方に戻る事になるだろぅ・・・)
ファンファンの口には不敵な笑みがこぼれていた。
ファン「兵達よ!!早速カノン攻略準備にかかれぃ!!全師団に伝令を出すのだぁ!!」
教団兵「ははぁっ!!」
そして、準備を済ませたファンファン達はカノンの王城シャイニング・ヒル攻略へ向かって出陣したのであった。