作:邪神王ウロボロス
静寂の中、時は静かに進んでいく。
その空域には異常なまでの静けさがただよっている。
何者であっても、それを壊す事はできないようにも見えたのであった。
神に仕えし者は、玉座に腰を据え目を閉じ、寝息をたてていた。
だが、その静寂を微量に潰したが如く、物音が辺りを響いたのであった。
コトン・・・
何者かが静かに床に着地したのであった。
自称魔王こと、テオ・テスカトルであった。
神に仕えし者は、静かに目を開けた。
神「ゴミは掃除できたのかな?」
テオ「いいえ、地上とはこれほどに力があるのかと、甘く見すぎていたようです。」
テオは嬉しそうに軽くほほ笑んだのであった。
神「貴様の実力不足だったと、認めはしないのだな?」
テオ「いいえ、認めますとも、一瞬とはいえ、これから本気を出すという事自体に己の力不足であったと認めざるえないですので(ニヤリ」
神「ふふふ、まぁ、あんなゴミは放っておいても、どうという事は無いが、貴様が行きたいというならば、好きにするが良い。」
テオ「おおせのままに、好きにさせていただきます。私に一瞬でも本気にさせたという事を彼らは後悔する事でしょう。」
その場にまた一人、誰かが姿を現したのであった。
男「これはこれは客が来てましたか。」
テオはその男を見る。
テオ「お初にお目にかかります、私は魔王・テオ・テスカトルと申します、本日より、クル・・いや、神に仕えし者様に勝手に仕えさせていただいております、して、貴方は?」
男はテオを見据える。
男「私もつい、こないだより仕えている魔皇のコルトと申します。」
二人が会話しているが、神に仕えし者はまた寝息をたてていた。
テオ「魔皇・・ふふ、これはこれは、今後ともよろしくっとでも言うべきなのでしょうか。(ニヤリ」
コルト「事の一部始終は遠くより拝見させていただいておりましたが、神に仕えし者様は貴方のような雑魚には仕えてほしく無いと、さぞ思っている事でしょう。(ニヤリ」
二人の間に火花が飛び散っているかのような変な空気である。
テオ「相手の力量に合わせた力だけ最小限に出してあげないと、毎度毎度に一瞬に終わっては面白くも無ければ楽しくもありませんよ、それより、毎回本気を出すという事こそ、弱いと言えませんか?」
コルト「・・・・・知っていますとも、貴方の実力、ここから見せてもらいましょう。」
テオ「まぁ、仲良くしましょう、そして、私も貴方と同じ格付である、っとだけ一言付け足させていただきますね。」
コルト「そういう事ですか。まぁ、あのような雑魚相手に実力が伺えるとも思えはしませんが、拝見させていただきます。」
テオはそれを聞くとニヤリと微笑んだ。
テオ「まぁ、遊んで参ります。」
そして、テオはその場からゆっくりと歩いて、外の見える大きな広場まで進むと、スッと大空へと浮遊していったのであった。
外はだいぶと日が暮れて、夜が訪れようとしていた。
遠くのほうでは、最上率いるドルフ軍の空中浮遊戦艦3隻が迫ってきていた。
遠くから見ても伺える程に距離は近づいていた、っが、どれもずたずたに破損してはモクモクと煙をあげていた。
そして、時は夜へと移り代っていたのであった。
テオは大きな月を背後に空中に浮遊して、腕を組み、その様子をうかがっていた。
そして、そのマントが風になびいている。
テオはスッと、軽く辺りを見て、そして、ドルフの艦隊を見据えると、軽く不敵な笑みを浮かべた。