作:邪神王ウロボロス
いくつもの階層に分かれた世界・・
空は赤く、荒野が広がる大地・・
まだ、生命の影すら見えない・・
ウロボロス『ここは気に入った』
ウロボロスはその世界の上層部にいた。
ウロボロス『せっかく階層に分かれているのだから、何か小細工でもしておくとしよう。』
ウロボロスは手を広げて目を閉じた。
すると、ウロボロスから闇のこもった瘴気のようなものがでてきはじめたのであった。
後に暗黒瘴気と呼ばれる瘴気であった。
ウロボロス『ここはこのぐらいにしておくとしよう。さて、下の階へと行くとしようか。』
ウロボロスのスッとその場から姿を消したのであった。
天界・神界・精霊界、そして複数ある闇の世界(後に魔界と呼ばれる)そして、地上界、他にも幾多の世界がこの時に、ウロボロスによって破壊され燃やされた世界樹ユグドラシルを糧にできあがった。
この時代、各世界で我先にと支配者に成り上がろうと、どの世界でも激戦と化していた。
それぞれの世界に適応できる者が開拓していったのであった。
一方、虹色の炎の燃えかすが、各世界で冷えて結晶と化し様々な鉱石を形成させたのであった。
その頃、ウロボロスは更なる階層にいた。
ウロボロス『うむ、下へ来る程に磁場の重圧が大きいようだな、ならば、下へ来る程に瘴気を濃くまいておくとしよう。』
こうして、暗黒魔界の基礎ができていった。
しかし、最初の頃はウロボロスのまいた瘴気の濃度に耐えれる者はまだ存在していなかった。
そして、ウロボロスは次々と階層を下へと降りては更に濃く瘴気をまいたのであった。
気付けば、最下層にまでウロボロスは来ていた。
ウロボロス『ここは変わった鉱石がたくさんあるようだな、この鉱石、力を吸収するようだな、面白い、ここには今まで以上に瘴気をまくとしよう。』
力を吸収する鉱石、後に魔殺石と呼ばれる鉱石である。
最下層は魔殺石でできている。
後に暗黒魔界と呼ばれるこの世界、階層を降りるごとに瘴気の濃度が極端に濃さを増し、そして、磁場が強く磁気の重圧が極端に強くなっている世界であった。
そして、最下層は力を吸収してしまう鉱石で形成されている。
ウロボロスはとてもその場を気に入ったのであった。
ウロボロス『さて、邪神王ウロボロスと名乗るにも、相応しい姿でなければなるまい。だが、自ら支配者になるのも面倒なところ、分身でも作って代わりに支配させるとするか。』
ウロボロスは目を閉じると、腕を大きく広げた。
ウロボロスの前の空間が歪みはじめたのであった。
そして、ウロボロスから何やら影のようなものが分かれようとしはじめたのであった。
ウロボロス『はぁ〜〜〜・・・』
影は徐々にウロボロスから分離していった。
そして、しばらくすると、完全にその影はウロボロスの前方の歪んだ空間の場所まで離れていたのであった。
ウロボロスは広げていた手を収めて、目をあけた。
ウロボロス『うむ、あとは、勝手に形を形成するであろう。』
ウロボロスはしばらく様子を見ていた。
しばらく時間が経過すると、ウロボロスから分離した影は禍々しい容姿へと変貌を遂げていた。
ウロボロス『うむ、なかなかのできだ、お前は私の分身、そして、私の20分の1の力を与えておいた、お前は今日、この時より邪神王ウロボロスと名乗るがよい、そして、好きに行動するとよい、お前の行動、そして、意識は私の分身故に常に私に繋がっている。』
邪神王ウロボロス『・・我は邪神王ウロボロス・・そして、貴方様もウロボロス・・』
邪神王ウロボロスの誕生の瞬間であった。
邪神王ウロボロス『ウロボロス様、虚無界に何か感じますがどうなさりますか?』
ウロボロス『あぁ、あの雑魚はほうっておけ、前邪神王ごときに敗北した超雑魚の魔王とやらが封印されているらしい、まぁ、封印が解けようが解けまいが雑魚は雑魚、ここの世界に彼以上の力を所有する存在がたくさん集まるであろう、新しき世界に古き存在はいらぬが、後で目覚めて泡でも吹かせてやればよかろう。』
邪神王ウロボロス『フフフ・・同感でございます・・』
ウロボロス『それでは、支配を楽しむがよい、私はいつでもお前と直通だ、遠くで見ておるぞ。それから、この世界、暗黒魔界とでも名付けよう。では・・』
ウロボロスは全ての用が済むと、スッと姿を消したのであった。
邪神王ウロボロス『フフフ・・暗黒魔界、実に心地良い・・』
邪神王ウロボロスもまた、姿を消したのであった。
こうして、邪神王ウロボロスは誕生したのであった。
この邪神王ウロボロスが後に、暗黒魔界の支配者として、他の世界をも支配せんと勢力権を増やしていく事になる。
そして、魔帝を従えていくことになる。