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第81話:廃れた荒野に眠りし遺跡

作:ラグさん


-From 80-
此処は荒野のほぼ中心にある、ガイア遺跡

誰にも発見されることの無かった遺跡である

此処には、恐ろしき力を持つ者達が集まっている

闇に飲まれた者達が・・・



ゲンブ:「ったく、まさかアマツキが腕をぶっ飛ばされるとはなぁ・・・」
イルシア:「まったくねぇ。これじゃあいつ私達が戦闘に出なきゃいけないことやら・・・」
ゲンブ:「力がニブッたんか?」
イルシア:「まさかぁ!?あんたを毎日半殺しにしてる私にその口の聞き方はないでしょ・・・」
ゲンブ:「そんなこといわれても・・・」
イルシア:「まったく、半殺しにされなきゃ分からないようね、えいw」

イルシアと名乗る女は、杖を地面に付け呪文を唱える

イルシア:「ケルクアセ イルトリミヤ ニグロ!」

呪文を唱え終わると、黒竜が地面から這い出してきて、ゲンブに食らいつこうとする、が

ゲンブ:「甘いぞ!グランドクエイク!」

ゲンブは彼の巨大な体を地面に叩きつける、すると地面から巨大な衝撃波が放出され、黒竜を吹き飛ばす

イルシア:「甘いよ!ゲンブ!」
ゲンブ:「お前もな!」

ビリー:「ったく、またいつものあれかよ・・・」
マリット:「ほっときなさいよ、あの二人あれでも仲良いんだから♪」
ビリー:「まぁねぇ・・・」

確かに二人とも楽しそうだった。

いつもあんな感じだから、此処にいる皆全員がこの光景になれていた・・・

独り以外は

ヒュッ!

突然硬い鉄球が部屋を横切ってゲンブに直撃した

ゲンブ:「ぐふっ・・・」
イルシア:「ゲンブ?大丈夫」
ゲンブ:「あぁ・・・」

部屋の角から鋭いブーメランを抱えた少年が現れた

???:「次はこいつでテメェの喉掻っ切るぞ・・・」
ゲンブ:「くそ・・・タテノのやつめ・・・」

タテノと呼ばれた少年は、静かに部屋の角の彼の言う「聖域」に戻っていった…

殺傷用ブーメランを扱う人間にとって、角と言うのはブーメランで一番大切な部位だそうだ

どれだけ「角」の質が良いかで、ブーメランの力が決まるらしい

だから、ブーメラン使いは、角の質が良いとそこに住み着き、「聖域」と呼ぶようになるらしい・・・

ゲンブ:「新入の餓鬼が・・」

コルト:「遊びはそこまでだ諸君、堕天使ラグナ様が帰ってきた、皆のもの、立て」

コルトという翼を持った人間がそう叫ぶと、ダラダラしていた者全てが立ち上がった。

が、角にいたタテノ、端で毒を持つ生物と戯れているシノハラは立ち上がらなかった。


ラグナが窓からスーッと部屋へ舞い降りて来る

コルト:「お帰りなさいませ、ラグナ様!」
ラグナ:「大変良い出迎えだ、うれしいぞ、コルト」
コルト:「ありがたきお言葉で」

ラグナは部屋の奥にあった大きな浮く椅子を彼の方に引き寄せる、不思議な力だ

そして、かれはその椅子に座り、皆に告ぐ

ラグナ:「我は外の世界をグルッと見回してきた。
     それは真に無様なものよ。
     やはり戦争、死体やら骸骨やらが散らばっている。
     その近くで少女が泣いている
     魔物が町を食い尽くす・・・
     こんなところだ
     今が、我々にとって最高のチャンスだ。
     が、まだ全ての国を回ったわけではない
     そこで、コルトに偵察をしていただきたい
     よいか?コルト」
コルト:「はっ!ラグナ様の信ずる事ならどのような事であっても」
ラグナ:「大変よろしい。そのうち、大きな戦闘が始まる。全員、戦闘の準備をしておけ。」
全員:「はっ!」
ラグナ:「いい返事ですね、大変よろしい。解散!」

解散後、他の者達は皆また戯れ始め、コルトは偵察の準備を始めた。ラグナは、奥の部屋に入っていった。

部屋内・・・

一人の小柄な青年が、二つの別々の材料で出来た短刀を両手に持ち、戦闘の練習をしていた。
練習用のおかしな浮く機関銃が、本物の弾丸を小柄な青年に向かって放つ。
青年は、二つの短刀で弾丸までをも切り裂き、一つの機関銃に向かって突っ走って行く、機関銃は彼を撃ち続けるがまったく効果が無い。
ついには小柄な青年はその機関銃までをも切り裂いてしまった。
そこで、ラグナが練習機起動のレバーを下げた。

???:「・・・何か用か?ラグナ」
ラグナ:「貴方の兄貴、ラグーンとニルスと言いましたかね?」
???:「あんなのは俺の兄貴じゃない・・・」
ラグナ:「真実はそうですよ、まぁ、そんなことはどうでもいいんですがね。私達は彼らの居場所を突き止めましたよ」
???:「それで?よわっちぃ兄貴をてめぇの手下が一撃で葬ったでも?そんな事を報告しに来たんだったらてめぇを斬るぞ」
ラグナ:「違いますよ、オルア」

オルアと呼ばれた少年は答える

オルア:「ならなんだ、言ってみろ」
ラグナ:「彼らはね、見事に私の手下、アマツキの片腕を斬ってくれましたよ・・・」
オルア:「そんなこと俺には関係ない・・・それがどうした?」
ラグナ:「どうやら彼らはあなたが言うほど弱いわけではなさそうですね・・・」
オルア:「それで?俺に何をしろと?」
ラグナ:「あなたに、あなたの実兄達を葬ってほしいのですよ・・・」
オルア:「そうか、簡単なことじゃないか」
ラグナ:「躊躇したりしないんですか?」
オルア:「することはない。前にも言ったとおり、奴は俺の実兄じゃない」
ラグナ:「血筋をたどればそうなりますよ」
オルア:「血筋を辿ればなおさら違うだろう、いいぞ、お前のその「天才的」な頭脳で、俺の血をやつらの血と比べてみたらどうだ?血筋など一致しないよ」
ラグナ:「そうかい・・・?ならば調べてあげるよ・・・」

とラグナが言った所で、コルトが部屋に入ってきた

コルト:「ラグナ様、偵察の準備が完了いたしました」
ラグナ:「分かった、すぐ行く」
コルト:「はっ」

そう言ってコルトは部屋を出て行った

ラグナ:「どうやらお前の血筋を探るのは後ほどになりそうだな・・・」
オルア:「まぁいいさ」

ラグナは羽を一枚床に残して、部屋を去った・・・


ラグナ:「良いですかコルト、あなたの偵察内容は、闇の軍勢の軍力にあります。
かれらのウィークポイントさえ掴めれば、我々が彼らを壊滅させることも出来るかもしれません。では、頑張ってください。」

そう言って、ラグナは翼から羽を一枚抜いて、彼に渡した。

コルト:これは・・・?
ラグナ:これを使えば私と連絡が取れる、絶対に無くすで無いぞ
コルト:はっ!
ラグナ:では、行け

コルトは、マントを翻した。すると、彼は小鳥へと姿を変えた。
そして、小鳥は遺跡を飛び立った・・・


-To 改造怪物-

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