第1話:プロローグ【闇世界の始まり】

作:邪神王ウロボロス



世界はまばゆいばかりに、光に包まれた平和な世であった。
長い長い戦乱の世に終止符が打たれ、平和を勝ちとった民達が平穏に平和に暮らす世ができていた。
もはや、民達には再び世界が戦乱の世が再び訪れるとは思いもよらなかった。
その裏で、地中の底にある祭壇で祈りを捧げる男がいた。

男『エア・・ボロ・・ブツブツ・・』

祈りというより呪文のようでもあった。
漆黒の闇に包まれた祭壇。
男は女を祭壇に縛り口を布で塞いでいる。

女『うう・・んん・・』

男は女の首を切断!!
血しぶきが祭壇を真っ赤に染めた!!
そう、女は生け贄であった。

男『さぁ、眠りから覚めよ!!邪神王!!』

祭壇の奥より低い重い声が聞こえてきた。

謎の声『眠りを・・・妨げるのは・・誰だ・・・』

男は目をギロっと輝かせ、口に笑みを浮かべている。
声は次第と大きくなってくる。

邪神王『わしの目覚めを妨げるのはお前かぁあ?』

男『さようでございます。邪神王様。』

邪神王『褒美は何を望む?』

男『世界を崩壊させ、この世を暗黒魔界との一体化、そして、暗黒魔界そのものに変えてください。』

そう、男は世界の破滅、そして混沌と暗黒の世を望んでいたのであった。

邪神王『ちょうど、やろうと思ってた事だ、すぐにかなえてやろう。』

そして、地上では何も知らない民達が平穏に暮らしていた・・・
その時、突然、空を物凄い数の鳥が飛びはじめた。
空は一面に物凄い鳥達の群れで覆い隠されている。

農家の女『おやまぁ、どうした事だ。』

農家の男『何かの予兆かもしれんのぅ』

その時、活動期の終わったはずの休火山の頂上より闇のまじった薄煙が出始めた・・
そう、闇の軍勢を従えて邪神王が薄煙の中から現れた。
そして、邪神王は世界を闇で覆い尽くしていき、世界は一夜で暗黒化していったのであった・・
もはや、平穏平和にうつつを抜かしていた民達には誰も防ぐ手段など持ち合わせる事もなく、世界は暗黒に堕ちていった・・
世界の各国も混乱に陥り、国王達は闇に心を食われていった・・・
中には闇に屈服しない者もいたが、大半が魔物と化す者、闇に身を投じる者、暗黒を崇拝する者など世界は闇の瘴気に食われていったのであった。
そして、この世は混沌と破壊と殺戮の暗黒魔界の幕開けとなった。

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